ふつうは白

写真はボツになった“パッケージの帯”です。
カーテンの色が“白”というバージョンがあったのです。
なんて“ホワイトデー”なネタ!
実は。
当初から、僕と長谷川(アニメーター)氏は「カーテンは赤」のつもりで進めていました。
 
が、某アニメ会社から「ペイントが終了したのでチェックして」と連絡が入ると、なぜか「白」になっていたのです。
「あれれ? 長谷川氏が「白にして」と指示を変更したのだろうか…?」
長谷川氏に確認すると「いや、僕は何も言ってませんよ」とのこと。
では誰が?
某アニメ会社の某Pが言った。
「ああいう“布ものに裸”なら“白”ですよ。だからあれでいいんです」
「そうかな? ウテナは“赤”じゃないか?」
「古いなー。そんなんじゃ売れないですよ」
「そ、そう…なのか…?」
「上巻が“赤”だったんだから、下巻は“白”。それで並べたら“紅白”になっていいじゃないですか」
「そ…そうかも…」
自分も自信がなくなり、とりあえずデザイナーに判断を任せることにした。
数日後。
 
「試しにサンプル作ってみたけどダメです」とデザイナー。
「どうして?」と某P。
デザイナーが言いました。
 
「“白”だとエロ過ぎて別のジャンルの作品に見えます」
 
…そんなわけでカーテンはやっぱり“赤”になりましたとさ。
だから言ったじゃん!