長い道のり

後編のCMを作りました。
30秒用、15秒用と二種類あります。年内にテレビ放送が始まるかも。
 
ようやくテレビシリーズの画面修正に目処が立ちました。長い道のりだったな~。
前にも書いたけど。
HDリマスターって「見えすぎて修正が大変」なのです。
昨今、ウテナに限らず、昔のフィルム作品がHDリマスターされて発売されることがありますが。
他の作品のことを書くのは何ですが、大抵が、フィルムのアナログノイズ、セル傷、ゴミ、をほったらかしにしていて、「きたないなー」という印象のものになっちゃっているのです。
昔のものだけじゃないのですよ。現在、テレビで放送中の国民的なアニメ、海の家の家族の話。あの作品は35ミリのフィルムをハイビジョンで放送しているのです(あの作品は今でもフィルムなのです)。よーく見てください。例えば、ワ○メちゃんの黒髪の中、セリフのたびに白いゴミが動いています。それです。見えすぎちゃっているのです。今の作品ですら、そうなのです。それを無くすのは大変なのですよ。
あと「画面が微かにゆれる」という現象をどうするか、というのも悩みどころです。
 
実は「アニメが映画に見える」理由のひとつに、「フィルムの粒子の動き」があります。たとえ静止画の表現であろうとも、1秒間24コマの中で、フィルムの粒子は動いているのです。そのフィルム粒子のことをフィルムグレインと言います(業界、豆知識)。
例えば。フィルム作品は、一コマづつセル画をフィルム撮影しています。アナログなので、カメラは固定していようとも微振動します。また、撮影台の上のセル画も揺れます(だって一枚ずつ、台の上で置き換えているのだから揺れますよ)。そしてテレビアニメは16ミリフィルムですから、その揺れ幅は映画などで使用している35ミリフィルムに比べ、大きいのです。
その「揺れ」や「画面のゴミ」を修正するための方法のひとつに「画面をビデオで静止させる」というやり方があります。でも、そうするとフィルムグレインも静止してしまうのです。
10年ぐらい前のデジタルアニメって「ぴたっ」と動かない画面は静止していたでしょ。あんな感じになってしまうのですよ。
それに。例えば背景が動いていたり、カメラワークがあると、静止が出来ないのです。
ビデオで静止させると本来動いているものも静止しちゃうから。その場合、1秒24コマを一コマずつ、静止させて、一コマずつ、デジタルで補正してゆくのです。
ほらあああ! 聞くだけで大変そうでしょ。
 
そんなこんなで、頑張ってますから、もう少し待ってくださいー。
それにしても、世間の年末進行のスケジュールに合わせるにクタクタですよ。みんなー正月に作業やろうよ。
 
そんなわけにはいかない。