見える

写真はフランスの劇場版DVD。
某所から入手。
パッケージのタイトルが銀色の特色印刷でキラキラ。
しかしフランスはテレビ方式が違い、日本では見られない…。
 
ウテナのリマスター化に際し、幾つか新作カットを作る必要が出た。
これは“新しい絵を見せたい”からそうするわけでなく、ネガの状態から新作する必要に迫られたから。
だから、ウテナの顔が綺麗になるとか、カレーのあれがキレーになるとか、そういうわけじゃない。
 
 
当時の話。
通常、制作のドタバタの中、未完成カットでフィルム編集し(ここでテレビフォーマットの尺を出し)、後日のビデオ編集で、別に撮影したカットを、ビデオではめ込んで完パケ(業界用語。完成パッケージの意)していた。
ところが。
今になって、14話の旧マスタービデオ(テレビやこれまでのビデオやDVD)とネガで、一部の内容が違っていたことが発覚。
旧マスターでは***を配置して***が隠れていたのだが、ネガでは丸見えなのである!
なんで?
わかった。完パケした後に行なわれるネガ編集で、使用したフィルムにネガを差し替えていなかったのだ。
ふぉ~またしても…。
 
ああああ。
どうしたものか…と悩んでいたのだけど。
 
結論。
 
今回は***が見えていてもいいじゃないか。
 
制作の最中では大人の事情で、見えているとまずいという判断だったのだが、今はもういいだろう。
よし、今回は「見せよう」。
 
しかし。
その14話で使用した1カットは、16話、18話、20話でも兼用していたのだ!
ああああ。カットがつながらない…。
話数によって隠していた***が違うのである。旧マスターでは隠していたから兼用できたカットも、見せてしまうと兼用できない!
そんなわけで。
16話、18話、20話で、新作カットを作成することに。
なんと、それぞれの話数で***が見えてしまうことになった!
 
どーなるの?
 
つづく(のか?)。